2013年1月1日火曜日

今日のワイン:Pierre Beauger "Jauni Rotten" 2011

明けましておめでとうございます。

さて、このブログの2013年はこのワインで幕を開けたいと思います!

それは…
やっと入荷したピエール・ボジェのワインだっ!

オーヴェルニュという、ワイン生産地域としてはあまり知られていないところで自分なりのワインを造っている、一部でコアな人気のある生産者さんですが、生産量が少なくてなかなか手に入らないらしく、しばらくうちのお店には入荷がなかったようです。
が、今年は12本のみ到着!
店主、頑張ったなー(?)。

というわけで、ピエール・ボジェ「ジョウニ・ロットン」2011年。

…うーん、発音はビミョーに「ジョニ」と「ジョウニ」の間かなーと思うのですが、実際に存在するミュージシャンと区別するために「ジョウニ」の方がいいかなーと、勝手な判断でのカタカナ表記です。
いやあ、勿論、あのジョニー・ロットンのことは念頭にあるでしょ。

王冠ですが、発泡ではありません。

実は、「飲んでみたーい!」と思ったものの、お値段が高くて私のポケットマネーでは買えないので、試飲の機会があったらいいなーとチャンスを狙っていたのですが…待っていた甲斐があった!
ほんのちょっとだけのテイスティングだったのですが、堪能させていただきました!

先にグラスに注いだ人たちが、鼻をつけたり口をつけたりしては「特殊なワインだ!」と言っていたので、もう胸のうちは好奇心満杯。

まず、ミュスカのようなフローラルな香り。一緒に試飲していた人たちで、品種がわからず「ミュスカとシャルドネか?」と推量していましたが、ふと「うーん?これは…ソーヴィニヨン!」とひらめき、そういえばソーヴィニヨン100%ってどっかで読んだなあと思い出しました。ソーヴィニヨン特有の「猫のオシッコ」…というよりは、この場合「カシスの若芽」という香り。
口に含むと、かなり濃厚。アルコール度が16度を超えてますからね!
店主は「パイナップルとかのすごい色々なフルーツが感じられる」と言っていましたが、私の感じたのは「干し芋」でした…。こういうの、やっぱり個人史の違いだね。
やがて、子供のときに飲んだシロップのお薬ようのな、ハーブのような味わいが出て来て、今まではひとが「ハーブティーのようだ」と言うのを聞いてもピンとこなかったのですが、これは私にとってまさにソレでした。ただ、アルコール度が強いので、ハーブティーというよりは薬草系蒸留酒という趣きでしたが…。

こういうワインだけ飲んでいたら病気が治りそう。なんとなく。
自然に反して調子の悪かったところが治されていきそう。

ジョニー・ロットンに敢えてこじつけて何か言おうと思えば、「パンク的な」とか「反抗的な」というよりは、体裁をつくらず本音からそのまま出てきた感じ。破壊的なのでも反社会的なのでもなく、「ありのまま自然体で造ってたらこうなっちゃった」という感じ。
(しかし、自然体でやっていて、その結果が「反社会的」と他人から見られることはあるわけですが。)

まあ、今までさんざん「ピエール・ボジェはすごいワインを造る」と聞いてきたので、私の頭の中にどこか先入観があるのかもしれないですけどね。

これを飲んだのは昨年暮れですが、こういうワインが飲めて幸先良いかなー?

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