2012年11月6日火曜日

今日のワイン:Elise Brignot "Format Raisin 2ème mise" 2006

地下カーヴの拡張工事の後、店主が奥にしまいこまれていたワインのストックの整理を始め、発掘された在庫がいくつか出てきました。寝かしておいて方がよさそうなものもあったのでしょうが、もしかしたら自分や常連さんだけにとっておきたいワインもあったのかもしれません。(寝かしておいて、そのまま忘れていたものもありそうですが…。)そんな発掘ワインに好奇心を存分あおらています。
で、そのひとつがこれ。
エリーズ・ブリニョの「フォルマ・レザン」。

エリーズ・ブリニョは、初ヴィンテージのリリース直後から一部で一躍有名になりましたが、何年か前にワイン造りをやめてしまったらしい。子供ができたから…という噂ですが。

ちなみに、「フォルマ・レザン」とは、フランス式の紙の大きさ規定のひとつだそうです。夫が美術学校時代、よくフォルマ・レザンを指定されたと言っていました。美術学生にとっての典型的な大きさらしいです。

さて、品種はシュナンとシャルドネ(多分)。
栓はコルクではなく、王冠でした。王冠だと、よく「発泡ワインなの?」と聞かれますが、瓶詰めしたときに炭酸ガスが残っていたり、残糖があって再発酵する(そうすると炭酸ガスが発生する)可能性などがあると、生産者によってはコルク栓ではなく王冠にすることがあります。

「2ème mise」というのは、二回目の瓶詰めという意味。瓶詰めのタイミングによってワインも味が違ったりしますので、この辺を明記してくれているとワイン屋としてはわかりやすくてありがたいです。
といっても、このワインの初回瓶詰めの在庫はお店にないので、簡単には飲み比べられません…。残念。

グラスに注いでみると、表面のディスクと呼ばれる部分がとても厚く、見るからに濃厚そうな印象。ところが、口に含んでみると、酸が際立って、意外や重たく感じません。でもやっぱりまろやかさが後ろに控えている。後口には甘みが残りますが、ベタつく嫌味がなく、心地よい甘さ。そして余韻もとっても長い!!うーん、美味しいじゃない、これ〜!?

しかし、エリーズのお兄さん、ジャン=マルクもワインを造っていて彼のワインは大好きなのですが、きょうだい仲が悪いらしいので、エリーズのワインを賞賛するのはなんとなく後ろめたい…。まあ別に向こうは知ったことではないでしょうが…。

抜栓後、瓶をあけたままで2時間くらいおいていたら、酸素にふれて、だいぶビネガーっぽくなってしまいました。結構デリケート。まあ6年経ってますからね。でもまだ1年くらいキープしておけそう?

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